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【Illustrator】自動行送りの間隔を変更するスクリプト
- 2020/5/16
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Illustratorの行送りは、デフォルトでは自動となっています(のハズ)。「自動ってあるの知ってたけどイマイチよくわからない」「どーゆー基準で自動なの?設定は変えられるの?」と調べないと謎が多い部分もあり、使っていない方も多いのではないでしょうか。
自動行送りはフォントサイズに対して%で行送りを指定できる機能です。デフォルトでは175%が指定されています。
行送りに関する細かいTipsは、DTP transitさんのコチラの記事が大変参考になります。
今回はデフォルトではやや使いづらい自動行送りの設定を変更するスクリプトのご紹介です。
目次
自動だと、フォントサイズを変更時に、送りの見た目の間隔が維持できる
通常、というかほとんどの場合、自動行送りを解除して直接数値を打ち込むことが多いのではないでしょうか。
打ち込むというか、行送りを調整するショートカットであるCommand+option+矢印キーの上下で、サササッと設定することが多いと思います。
これは、いわゆる手動での絶対値での指定と言うのでしょうか。この場合、フォントサイズを変更しても、行送りは変わりません。(テキストオブジェクトそのものをバウンディングボックス等で拡大縮小する場合は別ですが)
つまりフォントサイズを大きくすればするほど行間は詰まっていき、小さくすれば行間は広がってしまい、見た目のバランスが変わってしまうわけです。
一方、前途の通り自動行送りはパーセンテージの指定のため、フォントサイズに対して相対的に作用します。
なので、フォントサイズを変更すると、それに合わせて行送りも相対的に広がってくれます。つまり、見た目の行送りのバランスが維持されます。
自動だと、webデザインの場合、コーディングが楽になるかも
webだと、コーディングの際、行送りをcssのline-heightで設定するシーンが多いと思います。
Illustratorの行送りを「自動」で管理すれば、フォントサイズに対しての相対的なパーセンテージなので、まさにこのcssのline-heightを設定するようなイメージで行送りを指定できるわけです。
そうすれば、コーティング時もわかりやすくなるのではないでしょうか。
逆にDTPの場合、案件によって行送りを含めた組版のルールが細かく決まっている場合などは使い方に注意したいところですね。
デフォルトの仕様だと、パーセンテージの変更の設定に手間がかかる
一見便利な自動行送りも、設定を変更するのが難儀します。
自動行送りのパーセンテージを調整するには、段落パネルのパネルオプションから、ジャスティファイケーションを開き、「自動行送り」の部分の数値を変更することでパーセンテージを変更できます。
しかし、いちいち段落パネルのパネルオプションからクリックして行かなければならず、これでは実践では使い勝手が良くねえ。ショートカットもねえ。おらこんな不便なの嫌だ。
更に、すでに手動による絶対値で行送りを設定済みのモノを自動行送りにしたい場合、文字パネルの行送りの部分をいちいち(自動)に戻してやらなければいけない。
テキストオブジェクトごとに都度行送りを変えたくとも、設定が面倒であれば使いづれぇんです。
そこで自動行送りの数値(パーセンテージ)を調節するスクリプト作りました
自動行送りの機能自体は便利。でもパネルでカチカチは面倒。ならばスクリプトでなんとかならないか。
なりました。
1つはダイアログでパーセンテージを入力するスクリプトです。スクリプトを実行するとダイアログが現れるので、そのに入力してください。
ちなみに、もし選択したテキストが絶対値の行送りを指定されていたとしても、このスクリプトを実行すると自動行送りに変更してくれます。すでに自動行送りになっている場合でも問題なく利用できます。
それ以外は、5%づつ増減、10%づつ増減するスクリプトです。
コチラも、既に絶対値になっていても自動行送りに変更して数値を増減してくれます。
ただし、使っていくと小数点以下の端数が出てきます。スクリプト上ではキッチリ数値をしていしているのですが、Illustratorのバグなのか何なのか。すいませんこれはどうにもできませんでした。
おそらく制作する上で問題ないと思いますが、端数が気持ち悪いときはダイアログの方で入力し直して整えてください。
注意点
段落スタイルにもジャスティファイケーションの自動行送りがあるのですが、ここと同じ数字が、なぜか指定できません。
回避策としては、予め「標準堕落スタイル」の数値を指定しなさそうな数値に変更しておけば大丈夫です。
デフォルトは175%になっているので、後に175を指定する可能性がある場合、ここを違う数字に変更しておいてください。
ダウンロード(有料)
このスクリプトは有料になります。
noteとBoothで販売しています。
内容は全く同じですがBoothの方が少し安いです。
■Booth
https://efficiencydesign.booth.pm/items/2070706
■note
https://note.com/efficiencydesign/n/n02d9c591c874
検証について
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