illustratorのマルチアートボード機能は便利ですが、InDesignにおける「ページ」機能とはまた概念がちょっと違うので、順番入れ替え・並びかえをするのは意外と面倒だったりします。
標準で「アートボードの再構築」という機能もありますが、できることは限られており、正直これだけで充分とは言い難い。
ということで今回は、アートボードの再構築や順番入れ替え・並びかえの手助けをしてくれるillustratorのスクリプトをピックアップしました。

アクティブアートボードの順番を前後できるスクリプト

illustratorの標準機能ではアクティブアートボードを前後に入れ替える機能はありません。
しかし資料などを作っている時など、「このページ、一つ前に順番変えたい」というシーンは往々にしてあります。
そんな時に活躍するスクリプトがこちら。

アクティブアートボードの順序をパワポみたいに前後にサクサク動かすスクリプト #Illustrator #スクリプト : GOROLIB DESIGN #はやさはちから

アートボードの位置から順番を再構築してくれるスクリプト

アートボードって、移動して位置（座標）を変えても、アートボードパネルの順番までは変わらず、手動で順変更をする必要があります。これが面倒。
こちらはアートボードの位置（座標）をもとに、左から右、または上から下にアートボードの順番を再構築してくれるスクリプト。
縦組み右開きのアートボードの順番も一新できるのはなかなか嬉しいポイント。
ただし、設定していたアートボード名は変わってしまうようです。
AppleScriptなのでMacでのみ使用可能。
AppleScriptクラブ→Adobe Illustrator CC

グループ化されたテキストとパスでアートボードを一新してくれるスクリプト

テキストとパスがグループ化されたオブジェクトを複数選択し実行すると、今まであったアートボードは削除され、アートボードを一気に再構築してくれるスクリプト。
グループのテキストはアートボード名に、パスのサイズがアートボードサイズとして読み取ってくれます。

以前ご紹介した、「テキストとフレームがグループ化されたオブジェクトを基準としてリサイズしてくれるスクリプト」は、アクティブアートボードのみへの実行でしたが、こちらはすべてのアートボードをまとめてリセットしてくれます。

アートボードを再構築する – Rebuild Artboards | 3flab Illustrator Scripts

画面遷移図の形に再構築してくれるスクリプト

アートボードにタグを付けてスクリプトを実行すると、画面遷移図のようにアートボードを整理し並べ替えてくれるスクリプト。
illustratorでUIデザインしたデータを整理するのに重宝しそうです。
あまり縦長すぎないwebサイトのデザインでも利用できそうですね。
使い方によっては、資料づくりなんかにも活用できるかもしれませんね。
illustratorでUIデザイン：画面遷移図作成スクリプト – Two hats

まとめ

アートボードの現在の座標を生かしたまま順番をリセットする機能くらいは出来れば標準で欲しいなと個人的には思います。が、そんな未来がいつ来るかなんて分からないので、ありがたくスクリプトの力をお借りして、定時で帰れるように今日も0.5秒を積み上げましょう。

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