【Illustrator】一発でリサイズ!スクリプトで実現する黄金比や白銀比等の長方形の作り方

【Illustrator】一発でリサイズ!スクリプトで実現する黄金比や白銀比等の長方形の作り方

美しいデザインには理由があるという。
中でも頻繁にデザインに活用されているであろうテクニックの一つに、美しく見える鉄板のアスペクト比(長方形の縦横比)を取り入れる、という方法あります。

例えば、1番メジャーなのは黄金比ではないでしょうか。
歴史的な建造物や、有名な美術品などにも取り入れられている、デザインを美しく見せてくれる長方形の比率です。
また、A4やB4の用紙サイズは白銀比だったり。

その他も白金比や青銅比など、いわゆる貴金属比と呼ばれる様々なアスペクト比があります。
また、最近だとYouTubeの画面サイズの比率である16対:9なども目にする機会が増えてきました。

ただ、実際にそれらの比率の長方形を引こうとすると、比率を思い出して、あるいは調べて計算したりするので、意外と手間度ります。

今回はそんな時に便利な、スクリプトを使った、既存のオブジェクトを一発で黄金比や白銀比にする方法を紹介。

なんとなく引いた長方形を後から黄金比とかに出来たらいいな

制作プロセスは人それぞれですが、私の場合、ラフを基に最初はざっくり要素を配置して、バランスを見ながらレイアウトを調整していったりします。

全体のバランスが見えてきたら細部を調整していくんですが、以前から、既に描画した適当な比率の長方形を、一発でうまいこと黄金比とかに調整できないかなぁと思っておりました。

もちろん変形パネルとかで計算して描画すればすぐ再現できるとは思うのですが、黄金比に代表される、いわゆる貴金属比とよばれるものだけでも4つぐらいありますし、その上動画の画面とかもあるので、全部頭に入れておくのも大変です。
というか計算するという行為が面倒

既存の長方形の縦、もしくは横のどちらかを、比率「1」の基準辺と捉え、それを軸に、非基準辺を比率で伸縮できる機能があれば、計算に当てられていたほんの刹那を削ることができる。
でも、そんな機能はありゃしません。

スクリプトで実現。長方形や正方形をあらゆる比率に自在に変化

標準機能がないならスクリプト。
ということで、比率が適当な長方形をアスペクト比の長方形にするスクリプトを作りました。

使い方

1.基準辺を選択

長方形でも円でもなんでもいいので、オブジェクトを選んで実行するとダイアログが現れます。
横幅(W)を基準辺とするか、縦幅(H)を基準辺とするか選びます。この基準辺が比率でいう「1」にあたります。

2.アスペクト比を選択

長方形に適用させたい比率をプルダウンから選びます。
適用できる比率は以下です。

  • 黄金比
  • 白金比
  • 白銀比
  • 青銅比
  • 正方形
  • 3:4
  • 16:9
  • 3:2
  • 1:2

各比率、いずれも「基準辺を長辺」「基準辺を短辺」の2つのメニューが用意されています。
選んだ基準辺によって、このどちらかを選ぶかによって縦長になるか横長になるか結果が変わってきます。
状況に応じて使い分けてください。

各比率とも、最大で小数点第三位までで計算しています。
ちなみに正方形に関しては短辺長辺を選んでも結果が同じなので、メニューは1つしかありません。

3.基準点を選択

変形時の基軸となる基準点を「左上」「上中心」のいずれかから選んでokボタンを押せばリサイズされます。

ちなみに複数オブジェクトに対応しているので、大きさが違うオブジェクトでも、まとめて各々比率に沿ったリサイズが可能です。

ダウンロード

このスクリプトは有料となります。下記のnote記事よりご購入ください。

https://note.com/efficiencydesign/n/nc56971b038e5

検証について

mac os mojaveのillustrator cc 2019と2020で検証済みです。

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補足

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